願書における課外活動、どうする問題

以前から何度もお話したとおり、海外大学を志望する際重要となるGPAと願書エッセイですが、加えて加味される要素が課外活動です。

課外活動ってなに?

名門といわれるトップ校ほど、志望生徒もよりハイクラスで特異性のある課外活動に参加する傾向にあります。

願書を提出する際、extracurricular activityという用語に必ず当たります。何を記入したらよいのかな?と疑問に思うみなさんもいるでしょう。

curricularはcurriculumの形容詞、教科課程という意味になります。エクストラ、を前につけると「課外活動」です。単なる部活動を明記するのとは少し違います。

holistic admissionについて

アメリカの大学では特に、holistic admission(ホリスティックアドミッション)と言われる選考方法を取り入れています。学生の学業成績やテストスコアだけでなく、個々の経験や活動、推薦状、面接、志望校への関心度など、学生の全体像を考慮する入学審査方法です。このプロセスは、学生が学校やコミュニティでどのように貢献してきたか、また、その学生が大学の環境でどのように成長、貢献するのかを見極めることを目的としています。

例えば、スタンフォード大学では、学生のバックグラウンドや生活態度、学業成績、第三者から見た本人の印象や知的貢献に関する情報を元に書かれたエッセイを通じて、学生独自のアイデアや興味分野を審査します。成績が優秀であるのはスタンフォードへの入学の主要基準であり、勿論好成績が期待されますが、評価はGPAなどの数値だけが対象ではありません。

ホリスティックアドミッションは、学生が学校のカリキュラム内外でどのようにパフォーマンスを発揮し、成果を上げてきたかを包括的に評価することを意味します。アメリカの多くの選抜大学では、成績やテストスコアが重要ですが、学校は学生を一人の人間として全体的に理解しようとしており、最終的な入学決定は数値的および非数値的情報の組み合わせに基づいて行われます。

背伸びしない課外活動

では、実際どのような課外活動がアメリカで推奨されているのかをみてみましょう。

1.アカデミック分野での活動

クイズ大会、サマースクール、弁論大会などがこれに当たります。

2. コミュニティー活動

地域のボランティア。大学はボランティア活動をしている学生を好む傾向にあります。これは勿論、入学後もこういった活動が期待されているからです。

3. 個人的活動

スポーツ、ガールスカウト、ボーイスカウトなどの活動です。

日本では部活動が盛んな高校も多いので、3はクリアできるとしましょう。でも、文化の違いもありボランティアや弁論大会などはハードルが高いですよね。それに、入学に有利になるからと参加するのも、私個人的には本末転倒な気がしお勧めできません。本心と行動が結びついていないと、良いエッセイもかけないからです。

でもお先真っ暗ではないんです。ここ数年SNSの影響もあり海外で称賛される日本独特の素敵なものって沢山あります。例えばごみ拾い。ボランティアなど大掛かりなものでなくても、毎日朝早めに起きて近所のゴミを毎日拾う。これってアメリカではまず無い風習です。横断歩道を渡るときは、いつも周りのお年寄りや体が不自由な人がいないかきにかけて通学する。そんな心がけだって日本人独特のやさしさや特性だと思います。

エッセイマニュアルにも記載してある通り、入学の可能性を高める目的で自分を偽ることは全くありません。大学側も、まだ成長過程の学生に完璧な人間性を求めているわけではないんです。

日々の生活で、こういった人になりたい、という等身大で尊敬できる対象に近づけるよう、少しづつでもよいので努力をしている学生の方が魅力的ではないでしょうか。

 

 

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