受からないエッセイ例3選

前回は良いエッセイ例を紹介しましたが、今回は悪い例です。

例1: 「成果のリスト」エッセイ
要約

“In high school, I was involved in many activities. I was a member of the soccer team, president of the student council, and volunteered at the local animal shelter. I also participated in debate club and was part of the National Honor Society. These experiences helped me become more responsible and organized, and I believe they have prepared me for college.”

「高校では、多くの活動に参加していました。サッカーチームのメンバーであり、生徒会の会長も務め、地元の動物シェルターでボランティアもしていました。ディベートクラブにも参加し、全国優等生協会にも所属していました。これらの経験は、私をより責任感と計画性のある人間に成長させ、大学進学への準備が整ったと確信しています。」

  1. 成果に集中しすぎている:
    • このエッセイは、個人的な成長や個性の発展についての振り返りがなく、活動のリストに過ぎません。履歴書のようになってしまい、引き込まれるような物語性がありません。
  2. 個人的なつながりや深みがない:
    • これらの経験がどのように個人的、感情的に影響を与えたかについての説明がありません。ユニークな個性を表現するための洞察が欠けています。
  3. ありふれていて独創性がない:
    • 多くの志願者が課外活動に参加しているため、このエッセイは際立ちません。こういった経験がどのように人格形成に貢献したかを深く掘り下げない限り、平凡で埋もれてしまうものになってしまいます。

例2: 「悲劇」エッセイ要約

“Last year, my grandfather passed away. It was a very sad time for my family and me. He was someone I looked up to, and his death taught me that life is short. I learned to cherish the moments we have with our loved ones. I will carry his memory with me as I move forward in life.”

「昨年、祖父が亡くなりました。私と家族にとって非常に悲しい時期でした。祖父は私が尊敬する存在であり、彼の死は人生が短いことを教えてくれました。愛する人との時間を大切にすることを学び、祖父の記憶を大切にしながらこれからの人生を歩んでいきます。」

  1. 使い古されたテーマ:
    • 愛する人の死について書くことは感動的ですが、非常に一般的なテーマです。新鮮で独自の視点がないと、エッセイが予測可能で印象に残りません。
  2. 具体性の欠如:
    • 祖父との関係や悲しみとどう向き合ったのかについて具体的なエピソードやストーリーがなく、ぼんやりとした感想だけが述べられています。これでは読者が感情的に共感しづらいです。
  3. 自身の成長との結びつきがない:
    • 人生を大切にすると述べてはいるものの、この経験が行動、目標、または視点にどのように影響を与えたのか具体的に説明されていません。個人的な成長や変化が描かれていない点が問題です。

例3: 「ジョークエッセイ」
要約

“Why did the chicken cross the road? To apply to college, just like me! Okay, that’s a silly joke, but here’s why I think I’m a great candidate for your university. I’ve always been a jokester and enjoy making people laugh. I think college should be a place where we work hard but also have fun. That’s why I’d be a good fit for your school—I bring humor to every situation.”

「なぜニワトリは道を渡ったのでしょう?大学に応募するためです、まさに私のように!さて、これはちょっとした冗談ですが、なぜ私が貴大学にふさわしい候補者だと思うのかをお話しします。私はいつもジョークを言うのが好きで、人々を笑わせるのが得意です。大学は勉学に励む場所であると同時に、楽しむ場所でもあるべきだと思います。だからこそ、私は貴校にぴったりだと考えています。どんな状況でもユーモアを持ち込むことができるからです。」

  1. 真剣さが欠けている:
    • ユーモアは文章の強みになることがありますが、このエッセイは大学進学に求められる成熟度や深みを示していません。単なる奇抜な表現に終わり、応募者の学問的な潜在能力や真面目さが伝わりません。
  2. 焦点と振り返りの欠如:
    • ジョークに頼りすぎて、応募者の人格、実績、または野心についての深い洞察が欠けています。個人的な成長を振り返る機会を逃しています。
  3. リスクの高いアプローチ:
    • ユーモアは主観的なものであり、書き手が面白いと思うことが、入学審査官には伝わらない可能性があります。このエッセイは努力や誠実さに欠けていると解釈される可能性があり、リスクが高すぎます。

今回3つの例ですが、テーマ自体はありふれたものでも表現の仕方によっては素晴らしいエッセイとなります。共通して言えるのは、テーマ自体の問題もありますが、そこからどう掘り下げ、自身の成長物語にかえていくかが重要になります。表現力に自信がない場合は、選択するテーマにも気を配りましょう!

管理者
投稿を作成しました 28

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る
Verified by MonsterInsights