アメリカへの大学留学を控えている皆さんには、そろそろ運転免許を取りたい年齢の方も多いでしょう。免許は日本で取得し国際免許に書き換える?それともアメリカで取得する?
今回は免許に関する諸々のお話です。
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費用面
日本での通常工程は「教習所」「合宿」「直接試験」の3種類に分けられますが、ほとんどの方は「教習所」もしくは「合宿」を選択されるかと思います。 その場合およそ30万の費用が発生するわけですが、対してアメリカの場合は30ドルから40ドルです。ゼロが2つ分抑えられますね!
というのも、教習所に通うよりも自身で運転ルールの勉強をし試験に挑むコースが主流だからなんです。
それでは、アメリカにおいての免許取得までのプロセスを詳しくみていきましょう。
免許取得までのプロセス
私が免許取得した当時はDMV(Department of Motor Vehicles:免許発行等を行う機関)から教本をもらい各自学ぶスタイルでした。現在ではオンラインでマニュアルの入手が可能となっていますので滞在州のDMVウェブサイトをご確認ください。
日本の教習所から配布される教本は約300ページほどで構成されているようです。”ようです”と申しましたのも、私が日本の教習所に通っていない為ネットで確認できる情報に頼っているからなんですが。
さて、対してアメリカの教本はおよそ40から50ページ(本編のマニュアルのみのページで)。当時の紙媒体の教本は「何かの冊子かな?」と勘違いするほどにペラッペラでした。オンラインの現在でもその傾向に変わりはないようです。
こちらをサラリと読み覚え、試験に十分と確信が持てた時点で次はDMVオフィスで試験のアポイントを取ります。こちらもオンラインで予約可能。
さて、ここからがおおらかなアメリカらしさを醸し出してゆきます。
万が一筆記試験が不合格だった場合、「当日に!」再試験をしてもらえます。しかも3回まで当日チャンスが与えられています。日本ではあり得ません。試験会場から一旦出て間違えた箇所を教本で確認し再度試験に挑めばよいのです。
筆記試験当日に実技試験もあります。ここで「実地試験の練習はいつしてた?」と疑問が湧いた方。
実技の練習も個人でします!
免許保持者が横に乗っていれば公道で練習が許されています。よって、私の場合、スーパーの駐車場などで夜間に練習を重ね、車の操作に慣れてきた段階で公道でのドライブに移行し、いざ試験に挑みました。
ここでの注意点ですが、実技試験を受ける際オフィス側から提供される車はありません。自前で調達してください。勿論わざわざ車を購入されなくても友人などから借りたものでOKです。
DMVオフィスの教官が実技試験で同行しますので、教官の指示に従い町をドライブします。合否結果は筆記試験同様、当日に発表されます。
プロセスは至ってシンプル。教習所も勿論存在しますが、練習等手を貸してくれる友人知人をお持ちであれば、こちらの最短最安コースをお勧めします。
日本の運転免許所に切替え問題
アメリカで取得した運転免許。留学後の帰国を考えたら日本での免許も必要ですよね。ここでの問題は、アメリカ発行の運転免許証は日本のそれへ切替ができるのか。答えは:
発行州によります!
上記の国リストは変更される可能性もありますので最新の情報につきましては警視庁webサイトをご参照ください。
私はイリノイ州発行の免許証の為生憎日本のものへ切替は不可能でしたが、アメリカからドイツに渡りドイツ免許証に切替をしておりました。その為無事?最終的には日本の免許証に切替できていますが、ループホールというか、裏技というか、面倒な経由を経て今こうして合法に運転ができています。
何故ここまでしてアメリカでの免許取得をお勧めしているのか。それはアメリカが車社会であるからです。地方都市になれば車は移動に必須。比較的治安のよい町に住んでいましたが、それでも夜間の買い物など徒歩は不安を感じることも。また、地方に行けば行くほどスーパーなど距離があります。まだ車がなかった時期には友人をグループを組み徒歩で買い物に出かけたものですが、ある日遠めのスーパーまで歩いていたらパトカーに止められました。
警「どこ行くの?なんで歩いてるの?ここ車通るから歩いたら危ないから帰りなさい」
私「買い物行くんですけど、歩くしかないんですよね。私道じゃないしここ歩いてもいいですよね?」
警「いや、危ないから歩かんで」
私「でも買い物行けないですやん」
警「んじゃ行かんで」
埒があかないし買い物ごときで警察に保護されるのも癪なので帰りましたが、車がないと本当に不便なんですよね、アメリカ。さらに現在は各地治安も悪化しているようなので、できれば徒歩や自転車は諦めていただきたいです。