アメリカの大学生活:授業編

日本の大学は入るのが難しく出るのが楽、アメリカの大学はその反対と聞いた事がある方もいるかと思います。これ、本当です。留学が目標そのものになってしまっている方、もう一度、『アメリカ大学に入学・編入後、何の勉強したいのか』、『将来は何を目指しているのか』を明確にし、日本で生活していた時以上に勉強に励むことができるのかを自身に問いてみてください。今回は留学後どの様な学生生活が待っているのかのお話しです。

Table of Contents

GPAの重要性

GPA (Grade Point Average)は、言葉の通り成績の平均点です。学校が定めている平均点最低ラインを下回った場合、最悪のケースは退学。アメリカの大学では留年がありません。

学生は基本3.0ポイント以上を維持することが必須です。

成績 得点 (%) 評価点数

A+

97 – 100
4 point
A
93 – 96
4 point
A-
90 -92
3.67 point
B+
87 – 89
3.33 point
B
83 – 86
3.0 point
B-
80 – 82
2.67 point
C+
77 -79
2.33 point
C
73 – 76
2.0 point
C-
70 – 72
1.67 point
D+
67- 69
1.33 point
D
65 – 66
1.0 point
F
0 – 64
0.0 point

GPA =( 科目の単位数 × ポイント )の合計 ÷ 総単位数

現地の学生に混じり、留学生が3.0以上を保つのがどれだけ大変かは想像できるかと思います。

図書館はお友達

勿論折角留学したんだし、各国からの留学生や現地のアメリカ人学生とプライベートも楽しみたい!私もパーティーやらBARやらと沢山遊びましたが、それ以上を勉強に費やしました。寮生活の前半はルームメイトが居たので、通常勉強する場所は図書館。授業と食事以外は図書館で過ごす時間がほとんどでした。これはアメリカ人の学生にも言えることで、図書館はいつも混雑しています。クラスのグループ課題なんかも図書館で集まるのが主でした。私の学校図書館は8:00から24:00まで開いているので深夜まで落ち着いて勉強ができます。如何せん読み物が多いので静かなスペースは貴重ですね!教科書もどでかい・Paper (課題のエッセイ) の量が半端ないんです!さて、次の項目ではその教科書とPaperについて詳しくご説明します。

地下まで広がる巨大ライブラリーは蔵書数1,000,000冊以上!
広さは15,300 m2もあるよ

どんな教科書使ってるの?

アメリカの教科書、巨大で重いです。文字数もびっしり!初めて目にした時は顔面蒼白でしたね。教科書は学期はじめにレンタルしますので書き込みはNGです。破損、書き込み、線引き等は買い取りとなりますのでご注意。

Paper、論文を書くのに必須の本。社会科学や行動科学をはじめ、自然科学、看護、コミュニケーション、教育、ビジネス、工学、その他様々な分野の著者や研究者、編集者、学生、教育者に最適の論文作成マニュアルです。例えば、参考文献の引用を用いる場合厳格に決められた書き方があり、盗作とみなされる事態を防ぐ為にもルールが定められています。論文に慣れるまではこのマニュアルを穴があくまで読みフォーマットに誤りがないか確認していきます。下に例を載せますね。

①Author, A. A. ②(Year of publication). ③Title of book: Subtitle. ④Publisher.

①著者名

著者名はLast name→First name→Middle nameの順番で書き、First nameとMiddle nameはイニシャルだけを書きます。本の著者名が「John Wilkes Booth」と表記されていれば、引用時には「Booth, J. W.」です。Last nameのあとはカンマ( , )ですが、First nameとMiddle nameのあとはピリオド( . )が入ります。

②発行年

本の発行年が不明であれば「n.d.」。「n.d.」は「no date」の略語。( )のあとにピリオドが入ります。

③本のタイトル/サブタイトル

本のタイトルとサブタイトルはイタリック(斜体)で書き、コロン( : )で区切ります。

④出版社名

印刷会社などの協力会社も書かれています。

このような感じで細かくルールがあるので論文を完成させるのも一苦労。でも慣れます!

こちらは大学院で使用していた教科書。サイズはちょっと小さめだからと侮るなかれ。読む量が尋常ではないです。例えばこの本、『次の授業までに半分読んできてね』とサラっと言われるんですが、無論、ただ読むのではなく、内容についてクラスメイトと議論できるまでに咀嚼しておくのがお約束です。大学院の洗礼を受け涙を流している暇もなかった!

因みにこの教科書、書き込みもしてあり線も引いちゃっていますが、これは事前に買い取りしています。なんといっても自分が究極に学びたい分野の専門書だから内容的にも一生傍に置いておきたい本が多いので、大学院に入ってからは買い取りも多くなりました。という訳で今でもこうして手元にあり皆さんにもご紹介できるんです。

今思い返しても、あんなに勉強したのは後にも先にもこの時間だけだったと思います。それほどにアメリカの大学を卒業するってハードルが高いけどやり甲斐もあるしなにより楽しいです。皆さんにも是非チャレンジしていただきたい人生の宝物です。

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