アメリカのクリスマス、日本の正月

クリスマス、今年も終わりましたね。日本では単なる楽しいイベントの1つとして捉えられておりますが、海外では意気込みが違います。国際結婚をしている友人も

『ついにこの時期がやってきた。楽しいけど神経すり減らすわ』

と、浮つく気分と重労働への不安感とが入り混ざる鬱期間がサンタと共にやってくるどんでもない時期と認識しているようです。

と言うことで、今回はそんなクリスマスにまつわるお話です。

欧米の人にとってクリスマスとは

1年で一番張り切り、また慈悲深く神聖な気持ちにもなるこの時期。欧米の方にとってクリスマスは重要なイベントです。家族が集い、お互いに感謝し、共に楽しい時間を過ごす。そんな心が温かくなるシーズンがやってきます。日本ならば丁度お正月の雰囲気がそれに近いのかも知れません。家族で集まれないボッチのお正月ってとてつもなく寂しいですよね。お節面倒だけど作らないと気が済まない家庭もあるでしょうし、家中を掃除して神聖な気持ちで迎えなきゃいけないと妙な使命感が出てきたりと。海外でも、『クリスマスならこの料理がなきゃ!』なんて定番メニューが食卓に並びます。アメリカお馴染みの七面鳥、それのお供でクランベリーソースやグレービーソース、マッシュポテト。そして外してならないのがエッグノッグ。

砂糖と卵をふわふわに混ぜ、そこに温めた牛乳を入れたホットドリンク。海外の卵はサルモネラ菌の不安もあり生で食べることはご法度のはず。勿論市販のエッグノッグはその点をクリアしているでしょうが、自家製のエッグノッグは果たして問題ないのか。未だに謎ではあります。

対して、ここ日本でのクリスマス定番といえばチキンの丸焼き。七面鳥がメジャーではない国の代用品として広まったと推測します。そしてそこに目をつけたのがケンタッキーフライドチキン。ビジネスチャンスを見事成功させ今や『クリスマスといえばKFC!』の地位まで漕ぎ着けた訳ですが、クリスマスにKFCを食べているのは日本だけです。むしろそれを伝えると大笑いされますのでご注意くださいね。

Ugly Sweater!

Ugly sweater(ダサセーター)。元々はジョークとして、クリスマスの時期にみんなでダッサいセーターを着るのがお約束でありました。お爺ちゃんお婆ちゃん、はたまた叔父さん叔母さんのタンスから引っ張りだしてきた掘り出し物のダサセーターでしたが、近年はugly sweaterとして市販されています。

 

 

要らない….

これも要らない….繋がってるし….しかも売り切れてますし….

皆様もお正月に向けてダサセーターはいかがでしょうか。家族で盛り上がること間違いありません。

クリスマスの悲しい思い出

先ほども申しました通り、アメリカのクリスマスは家族で過ごすのが習慣ですから、冬休みのこの時期は学生も実家へと帰ってゆきます。とある冬休み、いつもは友人の実家にお邪魔したり日本へ帰っていたのですが、その冬だけなぜか寮に残ることにしたのです。誰かは残っているだろうと髙を括っていたら、なんと私一人のみが寮に滞在しているという事態になりました。

仕方がないのでテレビでも観ながらゆっくり年越ししたり、建物に完全孤立しているのでバイオハザードの雰囲気を味わって探検したりとボッチなりに満喫しておりましたが、いつか妙に冷気を帯びている寮内に気が付いたのです。

そうなのです、寮に誰かが残っているとは夢にも思わず、用務員の方が暖房設備をオフにしてしまっていたのです。

冬のイリノイ州は平均ー0度からー10度….暖房なしは死活問題なのですが、東北出身なので一応は耐えました。布団に潜り震えながらテレビを観て無事にハッピーニューイヤがやってまいりました。

後にも先にも、人生で一番悲しい年越しだったかも知れません。

皆様が留学しホリデー期間中どこにも行かない予定があるならば、絶対に『自分はここに残っている!』と意思表示されることを強くお勧めします。

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