先日の投稿で「映像分野ならアメリカでしょ!」とティーンらしい浅い考えで留学を夢見るようになったとお話ししたけれど、中学では赤点ばかりだった英語、さて、どうしたものかと悩みました。商売人の娘ですよ、不自由はしていないけれどけしてお金持ちでもない、塾や英会話教室など頭にもなかった、そもそもそんなおねだりを親にしずらい(アレだけ中学で勉強していないんですからね、塾行きたいなんて言っても「馬鹿言ってるんじゃないよ!」で即却下だったでしょうね)。幸いカトリック系の高校に進学し、英語にも力をいれている学校だったのでこれを利用しない手はない!
そもそも学校自体が勉強する場所で、先生という素晴らしいツール(失礼)が常時いるじゃない
早速英語教員だったF先生に相談をしました、放課後にマンツーマンで英語を教えてほしいと。快く引き受けてくれた先生とまず取り組んだのは、徹底的に文法を学びなおす事。弱い箇所を先生が問題集からピックアップし渡してくれたので、自宅で勉強しその答え合わせと指導を次の日の放課後にしてもらう。その繰り返しを根気よく続けました。
なぜそこまで文法にこだわったのか。それは脳の構造上、人間は理論立てて学ばなければいかないから。言語習得においては、臨界期(Critical Period)を過ぎるとネイティブのようには習得できないという説があります。この臨界期が12歳前後といわれているので、この期間を過ぎてしまった私は「耳で聞くだけで英語ペラペラ」の道は既に閉ざされてしまっていました。
言語習得の科学が実証!!「英語は12歳では手遅れ」のウソより引用
”子どもがまだ幼いときには文法を介さずに英語をかたまりで学ぶ方法がより効果的であり、成長が進むにつれて、文法解説も交えた概念的な理解の有効度が高まっていくのです。”
ある程度文法の基礎があり、その上で英会話にステップアップするからこそ今の私の語学力があると自信をもって言えます!子供以外は、是非王道の文法から入ってください!そして、文法の達人といえば学校の先生なんです。「あの英語の先生、外国人相手にタジタジだったね、全然英語話せないじゃない」なんてセリフを聞いた方もいるでしょう。
確かに英会話となると途端に存在感を消す先生もいるかもしれません。しかし日本における学校の先生は、受験に向けたお勉強、すなわち文法に関しては達人です。そんな逸材が無料で提供される環境って、学校ですよ。
その昔、雑誌の後方に掲載されていた広告「記憶術」覚えている方もいますか(年齢がばれます)。
この教材?を当時買ったという友人がおりまして、つい最近内容の詳細を聞き出しました。なんと、暗記したい箇所を音読しテープに吹き込み、夜それを枕の下で流しながら寝る!というものでした。もう一度言います。
暗記したい箇所を音読しテープに吹き込み、夜それを枕の下で流しながら寝る!
録音する時点で何度か失敗し音読を繰り返す事が想定されるので、これはもう通常であり王道の暗記方法です。臨界期に経していない子供であれば、枕下で垂れ流しに再生するだけで奇跡的に暗記が可能なのかもしれませんが。
という訳で、聞いているだけで覚える近道という英語習得法は、12歳以上は忘れていただきたい。
次回は、先生とコツコツお勉強後英会話にステップアップについてお話したいと思います。お楽しみに!